四季のある家「秋の提案」

STORY

郊外の広い土地に平屋住宅を建てたいとご要望された今回のお客様。
最近は若い世代の方々でも平屋住宅をご希望される方が増えてきました。建築に携わる私としては、秋に似合う平屋住宅を設計したいと考えました。
お客様の暮らしのご要望をまとめながら、ファーストプレゼンテーション時に日本伝統の木造和風住宅を提案しました。和の伝統、四季を感じ、自然の恵みに感謝する心、秋の夜長を楽しむゆとりなど日本人ならではの、生活習慣を見つめなおす空間。
古き良き懐かしさの中に、現代の生活スタイルに合わせた家事動線などを計画しました。

秋の提案

DESIGNER

建物東側に配置した中庭には、シンボルツリーを計画。客間・デッキスペース・ベットルームから季節を感じるシンボルツリーを眺めることが出来ます。
中庭を望むデッキスペースから室内に入ると廊下と呼ぶにはもったいないくらいの畳の間に続きます。
古来より、月に豊作を祈願し、収穫を感謝したお月見のためにお供え物をしたり、静かな秋の夜長に、テレビや音楽を消して虫たちの声に耳を傾けながらお酒などを嗜むというのもこの季節の楽しみ方ではないでしょうか。
和風建築には日本の四季の理にかなったつくりがあります。先人から受け継がれた世界に誇れる大切な宝であり、中庭のシンボルツリーのもみじの紅葉の様に建物の姿が一番輝いて見えます。

秋の提案

Message

客人をお迎えする。家族が帰ってくる。
その玄関には屏風を配し、お出迎えとおかえりの2つの顔を持ち、どちらも各々をほっと和ませる空間としています。
建物の南側には、客間と居間を配置し、和室に広がりを感じさせ、日射を遮るための広縁、縁側を設けます。縁側は、外と内の良い意味での曖昧な空間としても家族団らんの場として楽しめます。
建物の中心には、活動ゾーンを、建物北側にプライベートスペースの就寝ゾーンを設け、中庭・デッキを中心に家の中を3つのゾーンに分け、機能的でありながら日本人の美意識をさり気なく感じさせます。

秋の提案

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