四季かける家

日本には四季という季節の区切りがあります。
暑さ、寒さ、乾き、湿り、さまざまな環境の中、私たちは五感で季節を知ります。 それは、建物も同じです。人間が住む気持ち良さと建物自体の気持ち良さ。

私たちが外で暑い陽の中、汗をかいていても建物は陽を受け止め、私たちを守る。 凍えるような寒さの中、身を縮めてたどり着いた我が家は心を溶かすように暖かい。
私たちが五感で季節を知るように、建物も移りゆく季節を直接感じながら息づいています。その内で私たちは暮らし、四季を感じるのです。
音、風、色、光、香、熱。
発達した技術だけでは感じることの出来ない、四季を取り込む家づくり。 四季かける家。
四季と上手に調和することが建物を長持ちさせることであり、四季折々を感じることが川中子住建の家づくりです。

四季のある家 四季のある家夏の提案秋の提案冬の提案

人かける家/大工職人「手間を惜しむな積み上げろ」

「手間を惜しむな積み上げろ」
ある日、何気なく見ていたテレビ番組で聞いた言葉だが、私が日々考えていることとあまりにも合致していたためその日のうちに私の道具箱に書きました。 手間を惜しむということは自分自身に限界というラインを引いてしまうことだと思います。大変なことに対して、出来ないと言ってしまうことはとても簡単なことですが、それはその瞬間に自分と建物の可能性を諦めてしまうということなのです。

一生に一度だけの家づくりの方が多いと思います。
お客様に後悔させたくない。ありきたりの言葉ですが、一生懸命家をつくる。 一生懸命になることでどんな大変なことに対しても、知恵が出るのだと思います。そしてその知恵が経験となりお客様に喜んでいただける。私はお客様に現場でわからないことや、気になることは何でも聞いてくださいと必ずお話します。
-道具箱を見れば、腕がわかる-
私は道具箱をいつ見られてもいいようにしています。見られてもいいようにすることが目的ではなく、良い仕事をするためには常に道具の手入れ、整頓は当たり前のことなのです。 最近では電気を使った道具も増えましたが、やはり手道具の方が大事です。何年も何十年も使って手に馴染んできたものですので車に道具を積みっぱなしということは考えられません。 例えばかんなは、車の走る振動で台がずれてしまいますし、湿度温度などで狂いが出てきます。良い仕事をするためには道具もそうですが、現場をキレイにすることや現場での材料の置き方にも気を使います。 気を使うというより、身体がそう覚えています。全てはお客様のためであり、大工になりたての頃の棟梁の『手間をかけて、間違えのない仕事をしろ』という教えを体現しているだけなのです。

デザイナー/みんなが楽しむための思いやり

建て主様には「こんな暮らしがしたい」をそのまま家という形にしてほしいと考えています。
家づくりを進める過程で暮らしそのものを具体的に想像することはとても難しいことだと思います。
欲しいものは「家」ではなく、家での「豊かな暮らし」のはずです。
繰り返し繰り返し、暮らしついて、たくさんの思いをお話しください。
その思いを具体的な家という形にすることが私たち設計者の役目です。
完成するまで姿が見えないものを共に想像する家づくりの中で、私たちは、スケッチや模型などさまざまなツールを使い、より想像がしやすいように表現していきます。

また、豊かな暮らしを実現するためには大工さんや職人さんにも、家づくりの意図をわかってもらう必要があると考えています。
設計者と建て主様だけがわかっているだけではなく、打合せに参加していない大工さん・職人さんにも家づくりの意図をわかってもらうには・・・?
「図面」が大切です。
よりわかりやすく、より見やすく。なぜその形になっているのかを想像させるような図面を描く。
描き手の思いがつくり手へと素直に伝わるように。
わかりやすい図面は現場の作業も円滑にしてくれます。
思いが伝わる図面を見れば、つくり手は思いを込めて手仕事をしてくれます。

家づくりは建て主様・設計者・大工さんや職人さん、すべての思いが詰まったものになってくれるはずです。
家づくりの過程を楽しみながら、より豊かなくらしづくりを、私たちと始めましょう。


人かける家/大工職人「手間を惜しむな積み上げろ」

住宅はどうあるべきか。
住宅は郷であります。家族が帰る場所であり、成長し旅立つ場所でもあります。 ただ、いつまでも変わることのない、老いてもまた味わい深くなる安心の居場所。それが住宅なのです。

手間をかけること。
住宅は生き物です。愛してください。手塩をかけてください。
そして、あなた自身が住宅を楽しんでください。そうすることで住宅は長生きし、みがきがかかります。長い時間の中で手間をかけることが必要な時期は必ずやってきます。あなたが住宅をどれだけ想っているか、どれだけ見つめているか、それにより住宅はまた長生きします。 私たちも一緒に想い見つめます。何をどうするべきか、私たちがプロの立場でお伝えします。そうすることで住宅は資産価値があがり、いついつまでもあなたとあなたの家族に寄り添う住宅となります。


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